
「制汗剤を使い続けると、
乳がんになりやすい。
新聞にそう書いてあったのですが、
本当なんですか?」
読者からご質問を頂きました。
たしかにこんな内容の記事を読んだ後、
「制汗剤を使い続けていたら
いつの間にか乳がんに
なっちゃうの?(・。・;」
って不安に思い、
今後、制汗剤を使おうか控えようか
迷ってしまいますよね!?
今回は制汗剤と乳がんの
因果関係についてお話していきます。
目次
乳がんとは?

乳房の中にある乳腺。
ここに腫瘍ができてしまう症状を
乳がんといいます。
平成20年に厚生労働省が行った患者調査によると、
乳がんは55歳以降、発生率が最も高くなっています。
30歳を超えてから
乳がん発症率が上がるため、
次のチェックを通し、まずは
ご自身で検査をしてみてください。
チェック方法って?

閉経しているかどうかによって、
検査する日が分かれます。
閉経していない場合、
生理が終わってから4日後に行い、
すでに閉経を終えた方は
検査日を決め、毎月行います。
チェック項目として
1 鏡の前で乳房の形を確かめます。
・形や大きさに変化がないか?
・乳首がただれ、へこみ、ひきつれを起こしていないか?
2 両腕を上げ、乳首のただれや乳房の形に
おかしい点がないか?
3 仰向けになり、乳首や乳房を指圧し、
しこりがないか?
4 脇の下をふれた際、
しこりや痛みがないか?
5 乳を絞った際、
血が混じった分泌物は出ていないか?
乳がんを発症する要因

乳がんにかかってしまう原因は
主に3つあると言われてます。
1 女性ホルモンの異常
- 11歳以下で初経を迎えた人
- 閉経が55歳以降の方
- 出産経験がない人
- 35歳以降で初産を体験
- ホルモン剤を常用
これらはエストロゲンという体内物質が
過剰に分泌されることにより、
乳がんを引き起こす確率が
高くなってしまいます。
2 脂肪酸を出しやすい生活を送ってる
- 肥満体型(特に閉経後)
- アルコールの取りすぎ
- お肉を中心とした生活
脂肪酸を取りすぎれば、
女性ホルモンを多く分泌するようになってしまうのです。
3 遺伝
家族に乳がんを体験した人、
現在も入院している人がいる場合、遺伝子によるもの。
制汗剤の成分

「原料の一つ、
アルミニウムが含まれた制汗剤を使うと、
乳がんを引き起こしてしまう」
(ヨーロッパにある
がん予防ジャーナルが発表)
制汗剤の原料の一つ、アルミニウムについて見ていきましょう。
含蓄量は1%も満たない
アルミニウムは体内に40mgほどあり、
主に食べ物の中に含まれています。
肺に多くたまり、脳、骨と続きます。
乳房にも若干あるんです。
ただ、摂取量に関係なく99%が排泄され、
体内にごくわずかな量しか残っていないんですね。
皮膚への影響
制汗剤を脇の下につけると、
アルミニウムが汗腺を塞ぎ、汗を抑えるように働きます。
アルミニウムは肌に吸収されるものの、
乳組織に入ることはありません。
(敏感肌の場合、
かゆみを引き起こしてしまう
恐れがあります)
制汗剤は乳がんをもたらすの?

もたらす確率はゼロに等しい
と言えます。
まず、乳がん患者に携わっている
医療関係者は
「(制汗剤を使い続け、
乳がんになった患者は)
一度も出会ったことがない」
と、述べています。
(それより運動不足や食生活に
気を配って欲しいとのこと)
次に、アメリカの研究機関は
「制汗剤と乳がんの因果関係は
直接証明できていない」
発表し、現在も研究中です。
そして、
体内に含まれたアルミニウムは
多くの量が外へ排泄され、
乳組織に入ることはありません。
だから、制汗剤を使っても問題はない
と、言えるわけですね☆彡
- 乳がんとは?
- チェック方法
- 発症する要因
- 制汗剤の成分
- 制汗剤は乳がんをもたらす?
以上、制汗剤と乳がんの因果関係について、お話をしました。
制汗剤を使うのにどうしても不安なら使わない方法で汗を抑えましょう。
例えばこういったやり方を使うと、制汗剤を使わないやり方で汗を抑えられます。